2013年5月5日日曜日

中国が南シナ海のパラセル諸島クルーズを強行:ベトナム人の怒り

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●3日、米紙ニューヨーク・タイムズは記事「中国、領有権問題があるパラセル諸島にクルーズ、ベトナム人を怒らす」を掲載した。写真は2012年7月、海南省。パラセル諸島ツアーに使用される客船・椰香公主号。


レコードチャイナ 配信日時:2013年5月5日 10時37分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=71959&type=0

中国が南シナ海のパラセル諸島クルーズを強行、ベトナム人の怒り買う―米紙

2013年5月3日、米紙ニューヨーク・タイムズは記事
「中国、領有権問題があるパラセル諸島にクルーズ、ベトナム人を怒らす」
を掲載した。

南シナ海問題が注目されるなか、中国はパラセル諸島(中国名は西沙諸島)へのクルーズツアーを敢行した。
第1回ツアーの乗客は約300人。そのうち“普通”の旅行客は約100人で、国有企業や民間企業の経営者。
残る200人は公務員だという。
3泊4日でツアー参加費は6000~1万元(約9万5000~15万9000円)。

中国の主権をアピールするこのツアーはベトナム人の怒りを買っている。
ベトナム人は
「ベトナム戦争で米軍が撤退する隙に中国が不法占領した」
と考えている。
ベトナム外交部は中国のツアー強行は南シナ海行動宣言に違反しているとして、中止を求めている。




サーチナニュース 2013/05/07(火) 14:44
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0507&f=politics_0507_005.shtml

領有権対立の南沙海域に中国船団が出漁
…昨年より規模やや拡大

  中国の漁船32隻が6日午前、海南省西北部の儋州市白馬井センター漁港を出航した。
 ベトナムやフィリピンなどと領有権を巡って対立が続いているスプラトリー諸島(南沙諸島)海域で操業する。
 2012年7月に出航した同様の船団30隻よりも規模がやや拡大した。

  中国新聞社は船団について「自発的に組織された」と説明した。
 4000トン級の母船1隻と、小型漁船31隻で編成されたという。

  海南省からは2012年7月にも30隻の漁船団が南沙海域に赴いて操業し、領有権をめぐって対立しているベトナムやフィリピンなどでの対中警戒感が高まった。
 今年(2013年)は漁船32隻と、船団の規模がやや大きくなった。

  出航期間は40日間。
 操業海域は北緯6度付近とされているが、具体的には明らかにされていない。
 南沙諸島の最南端のスプラトリー島(中国名は南威島)の緯度も北緯8度38分であり、中国の漁船団は同島より更に南下して、操業することになる。
 スプラトリー島はベトナムが実効支配している。

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◆解説◆

  スプラトリー諸島には約230の島や岩礁、砂州があり、うち約100は
 「満潮時に最上部が水面から出る」
という国際的な島の定義を満たしているとされる。

 中華人民共和国が実効支配しているのは、永暑礁(中国名、以下同じ)、赤瓜礁、東門礁、南薫礁、渚碧礁、華陽礁、美済礁、蓬勃暗沙、半月礁、仁愛礁の10の岩礁。
  中国が実効支配しているのはいずれも、満潮時に陸地部分が海面に出ないか、出ないとの推測されている「岩礁」だ。
 中国は岩礁の上にコンクリートや盛り土を施し、さらに建物などの人工的構造物を作り、
 「自国領であり、海南省三亜市に属する」
と主張している。

  なお、中国は日本の最南端である沖ノ鳥島について、「島でなく岩」と主張している。
 沖ノ鳥の場合には、満潮時でも海面の上に出る部分があり、護岸や観測所などがあるが、「人工物で土台を作る」ことは行っていない。
 中国は、南沙諸島の岩礁と日本領の沖ノ鳥島にかんする「島の定義」の矛盾について、特に説明していない。

  南沙諸島最大の島である太平島は中華民国(台湾)が実効支配している。 
 面積は0.43平方キロメートル。
 以下、大きさの順にナミイト島(中国語名は鴻庥島)はベトナム、
 ノースウエスト・ケイ(ノースウエスト小島、北子島)はフィリピンが、
 シンカウ島(景宏島)はベトナム
が実効支配している。





【「悪代官への怒り」】




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