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レコードチャイナ 配信日時:2013年5月5日 16時58分
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中国は高支持率の安倍政権といかにつきあうべきか―中国メディア
2013年5月4日、環球時報は庚欣(ゲン・シン)日本JCC新日本研究所副所長のコラム
「高支持率の安倍政権といかにつきあうか」
を掲載した。
先日、日本メディアが実施した調査で安倍政権の支持率は71%という高水準を記録した。
20%を割り込んだ野田政権と比べると鮮明な対比となっている。
安倍政権の高支持率には3つの要因があるだろう。
①.第一に民主党政権への失望、
②.第二にアベノミクスへの期待、そして
③.第三に強硬な政治姿勢
だ。
安倍首相にとっての悲願は長期政権と憲法改正にあり、今は7月の参院選での勝利に力を注いでいる。
対中関係において安倍政権が見せる硬軟両面の態度はすべてこの政治的目標のためのものだ。
また日本社会の「焦り」も見逃すことはできない。
★.敗戦国の地位から抜け出したいという歴史的要素、
★.国力衰退と中国台頭という現在的要素
が日本人の焦りを招いている。
こうした中で私たち中国はいかに振る舞うべきか。
①.第一に時代の潮流を読み、平和的発展を基準とすること。
②.第二に中国の台頭と日中の国力逆転という力関係を正確に把握すること。
③.第三に日本の状況と民意を冷静に分析すること。
日本は外向的経済国家であり、国際協力抜きでは何もできない。
日本の一部民衆は誤った歴史認識を持っているとはいえ、戦争をしてはならないということはわきまえている。
④.そして第四に米中戦略協力関係の構築を進めること。
米中関係を安定させることこそ日中関係の改善につながる。
われわれはこうした時代観、大局観を持ち、表面的な現象に惑わされることなく、日中関係四つの政治文書に従ってことを進めるべきだ。
そうすれば必ずや事態は好転するだろう。
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安倍政権の高支持率をバックアップしているのは中国の恫喝外交である。
中国が日本に強く出れば出るほど、不安を感じる日本は防衛を強化し、国民は嫌中に走り、安倍政権の支持率は上昇し、政権は安定化する。
中国は安倍政権の隠れ支持者ということである。
「アンチ巨人もファンのうち」、ということでもある。
中国は安倍政権を恫喝することによって、国内の社会不満のはけ口を作り、内部でのガス抜きを行なっている。
どちらもそこそこ役をそれなりにこなしているということであろう。
ここ1年の日本の経済情勢をみるに、明らかに
日本は中国というアリ地獄から抜け出し
つつある。
これまでの安易に中国によりかかってきた状態を改め、
中国抜きでも充分やっていかれる方向に狙いを定めて、それに向かって動きはじめている。
これまで20%を超える依存をしていたが、その数値は徐々に低下するだろう。
当然、その低下を補うものが浮上してくるまでは、日本の停滞はいなめない。
しかし、今はその苦しさに耐えるときであり、その苦しさと対応をベースにそれから学んだことを生かして、今後どうすればいいのかが模索されていくとみていいだろう。
「中国に依存しない体質」をつくること
このことがここ数年の日本の課題となってきている。
目標があるかぎり、日本はそれに邁進できる。
しばらく苦境は続くが、その先にはバランスのいい安定した作り変えられた日本があるのではないかと思われる。
いずれにせよ、
「安易に中国に経済的によりかからないこと」
そのためにはどうしたらいいのか、どういう理念で、どういう行動をとるべきか、
それが「日本のいまここにあるテーマ」
になるということろう。
【「悪代官への怒り」】
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