2013年5月1日水曜日

中国とロシアに対する日本の態度が異なるのはなぜか?

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●30日、深セン市のニュースサイト・前瞻ネットは、「日本が、広大な面積を持つ北方領土の回収を焦らず、釣魚島(尖閣諸島)に野心を燃やし続けるのはなぜか」と疑問を提示し、中国のおとなしい振る舞いが原因であると分析する記事を掲載した。資料写真。


レコードチャイナ 配信日時:2013年5月1日 10時32分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=71854&type=0

 「日本が北方領土を差し置いて釣魚島に野心を燃やすのはなぜか」
=中国の弱腰が原因と分析―中国メディア

 2013年4月30日、深セン市のニュースサイト・前瞻ネットは、
 「日本が、広大な面積を持つ北方領土の回収を焦らず、釣魚島(尖閣諸島)に野心を燃やし続けるのはなぜか」
と疑問を提示し、中国のおとなしい振る舞いが原因であると分析する記事を掲載している。
 以下はその内容。

 釣魚島(尖閣諸島)問題の根本的解決に向け、日本が小細工に明け暮れている。
 インドと連携し、台湾を取り込んで両岸関係の悪化を図り、2000億円を携えてロシアへの援助外交を展開、プーチンにこびへつらっている。
 東南アジアではベトナムとフィリピンを小さな利益で誘導している。
 日本は中国包囲網を敷き、外交的な圧勝を夢見ているのだ。

 日本は綿密な計算に基づき、中国と対立する勢力とかつてない連携を図っている。
 特に注目すべきは、戦後、長期にわたって北方領土を占領し続けいているロシアへの懐柔である。
 北方四島の合計面積は釣魚島の1000倍を超える。
 日本人が身を切られるような思いを抱く北方四島を差し置いて、猫の額ほどの釣魚島に対して野心を燃やし続けるのはなぜなのか。

 日本の民族心理からみるに、日本はロシアに対する恐れを抱いている。
 戦時中、日本はソ連の実力を試そうとして張鼓峰事件やノモンハン事件を起こしたが、ソ連の戦車や航空機に大敗した。
 第二次世界大戦末期、ソ連は日本最強の関東軍に壊滅的打撃を与えた。
 ロシアは、侵犯を受ければ徹底的に反撃するという極めて明快な国防・国防政策を持つ。
 そのため、日本にとってロシアの挙動は予測可能なものなのだ

 一方の中国は、領土の主張について、釣魚島や南シナ海諸島、陸路で接した土地などが侵入を受けた際の明確な国防戦略が存在せず、抗議のレベルにとどまって実質的な行動が伴っていない。
 にらみ合いが起こっても、小国に対してすらおとなしく振る舞っているのだから、数十年間平和を貫いている解放軍が西側にこけおどしなどと呼ばれるのも無理はない。
 日本もこの点に着目し、中国に付け入る隙があると考えているのだ。
 釣魚島問題において、中国は何らかの行動を取るべきであろう。



レコードチャイナ 配信日時:2013年5月1日 12時48分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=71855&type=0

中国とロシアに対する日本の態度が異なるのはなぜか
=安倍政権への警戒呼びかけ―中国

 2013年4月30日、中国のコラムニストである張殿成(ジャン・ディエンチョン)氏は、「中国とロシアに対する日本の態度がまったく異なるのはなぜなのか」と題した記事をブログに掲載した。
 以下はその内容。

 近年、日本が釣魚島(尖閣諸島)で騒動を引き起こし続け、その強硬な態度のために中日関係の緊張が続いている。

 安倍首相の訪ロ前夜、ロシアの軍用機が日本の防空識別圏に進入したが、日程に影響は出ず、それどころか安倍氏は日本の食べ物を大量に持ち込んでロシア人を歓待した。
 中国、ロシアとの間に領土問題が存在し、北方領土と釣魚島はいずれも日本の領土であると主張しているにもかかわらず、なぜ日本は中国とロシアに対し、まったく異なる態度を取るのだろうか。

 1874年5月、日本は台湾に出兵し、中国は賠償金を支払った。
 これに味をしめた日本は、国力を強め、膨れ上がる軍国主義思想によって対外拡張への道を歩み始めることとなった。

 日本は日清戦争で中国への野心を確固たるものにし、1937年には盧溝橋事件で全面的な侵略を開始した。
 日本人は近代史において、中国に負けたことはないと認識している。
 ソ連が中国を助けなければ、米国が2発の原子爆弾を投下しなければ、投降することはなかったと考えているのだ。
 だが、事実上、日本の富国強兵の歴史は対外拡張の歴史であり、絶え間ない対中侵略の歴史でもあった。

 安倍内閣では要人が相次いで靖国神社を参拝し、首相自身もアジアへの侵略の歴史を否定するなど、日本外交は東アジアで孤立に陥っている。
 訪ロの目的は、この孤立状態の打開にある。

 まず着目されるのはロシアの豊富なエネルギー資源だ。
 そしてこれはロシアの極東開発戦略に必要とされるものでもある。
 安倍氏はロシアとの経済関係を強化し、領土問題のこう着状態を打破しようとし、ひとまずはロシアと韓国を落ち着かせようと、あの手この手を尽くしている。
 安倍氏の最終的な目的は、中ロ韓による四面楚歌状態を抜け出し、対中国に専念することにある。

 だが、日本の懐柔策が上手くいくとは限らない。
 ロシアは対日関係の発展を希望する一方で、日本の領土範囲は第二次世界大戦の結果であると主張しており、プーチンも交渉の再開によってただちに問題が解決するわけではないと述べている。

 右傾化が進み、ナショナリズム的色彩の濃厚な安倍政権に対し、各国は警戒を強めるべきであり、安倍氏の放つ平和の煙幕に惑わされてはならない。
 領土問題では日本に対し、歴史と第二次世界大戦の結果を尊重するよう求めていかなければならない。






【「悪代官への怒り」】




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