●8日、中国で成功を収めた外国人創業者が、環境汚染や食品の安全問題など生活環境の著しい悪化を理由に次々と中国を離れている。写真は大気汚染が深刻な上海。
『
レコードチャイナ 配信日時:2013年5月11日 22時2分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=72187&type=0
中国で成功した外国人創業者が次々と海外へ“逃亡”、
生活環境の悪化が原因―中国メディア
2013年5月8日、網易によると、中国で成功を収めた外国人創業者が、
環境汚染や食品の安全問題など生活環境の著しい悪化を理由に次々と中国を離れている。
カナダの中国語サイト・家園網は今年3月、中国の大手動画サイト「Tudou(土豆網)」の共同創業者Marc van der Chijs氏が妻子と共に上海からカナダ・バンクーバーへ移住したと伝えた。
Chijs氏は1999年、27歳の時にダイムラー・クライスラー社(現在のダイムラー社)から派遣され、ドイツから中国へと渡ってきた。
3年後、同社を離れた後、王微(ワン・ウェイ)氏と出会い、05年に動画サイト「Tudou」を創設。
同社は11年8月に米ナスダック市場に上場するまでに急成長し、中国メディアは中国人を妻にしたChijs氏のサクセスストーリーを大々的に報道した。
Chijs氏は今年3月、米CNNのサイトで
「なぜ私は中国を離れたのか」
と題した文章を発表。
「中国での13年間の生活は欧米メディアが先入観を持って伝える中国とは異なる観点をもたらした」
とした上で、第二の故郷を離れることになった理由として、
環境汚染や外国人が中国で創業する環境が年々悪化している
ことなどを挙げた。
中国の大気汚染や食の安全問題は深刻さを増す一方で、大気汚染の影響で戸外で運動ができなくなり、長年の習慣だったマラソンさえ室内ランニングマシーンで代用せざるを得なくなったという。
また、幼い2人の子供には健全な環境の中で育ってもらいたかったとしている。
Chijs氏の中国からの脱出は、著名な外国人創業者としては、出版関係者Mark Kitto氏に続くものである。
Kitto氏は昨年8月、中国での16年間の生活に別れを告げ、英誌プロスペクトでその理由を
「中国人には永遠になれない」
と題して発表した。
Kitto氏は中国に対して数々の失望を覚えたとし、
「他人を窒息させるような物欲や
急騰する不動産価格、
メラミン入り粉ミルク、
深刻な汚職、
暴力革命や国内の不安定な情勢に対する恐怖、
低レベルの児童教育や
劣悪な環境汚染」
など様々な理由を挙げている。
』
おそらく今後、企業、人材の中国逃亡が加速度的に増大してくるだろう。
先に記事にあった「脱中国でミャンマーを目指す日本の中小企業」の共通する心理は、
「中国から早くこっそり逃げないと脱出できなくなる・・・」
というもので、その基本は、
恐怖心によって動いている
ということである。恐怖心によって動いている
進出した企業が肌で感じる中国とは「恐怖心」だということであろう。
もはや中国にはバラの希望の色合いはない。
これから習近平政権で引き締めが加速し、共産党をベースにした既得権力のみが認められる
恐怖社会が出現する
だろう。
それを歩調を合わせるように軍備の増強が精力的に図られていく。
同じように、公安特殊武装警察が増強され、鎮圧部隊が勢力を増してくる。
強権政治への足音は高く鳴り響いている。
これからの中国に見られるものはその大気の症状とおなじような
「ダーテイー・チャイナ」
の姿しかないであろう。
【「悪代官への怒り」】
_